F-BLOOD SPECIAL INTERVIEW

●7/11無観客ライブ生配信

———7/11の無観客ライブ配信は、非常に好評でした。ライブの内容自体が良かったというのに加え、配信でここまで一体感をもって盛り上がれるんだ、というのが印象的でした。やってみて、いかがでしたか。


F:久しぶりにしっかり演奏できて、楽しかったよ。だんだんと無観客ライブをやるアーティストも出てきていたし、できることはしたかったから、「俺たちもやろうよ」と。急だったけど、日程を決めてやってみた。初の無観客ライブということで、どうなるか想像もできなかったけど、周りから「すごくよかった」「すごい盛り上がりだった」と言ってもらえた。俺らも、バンドメンバーと合わせながら「やっぱり、一緒に演奏するって楽しいね」と言い合ってた。


N:本番のライブ自体が久しぶりだったので、軽い緊張感があったりもしつつ、楽しかったですよ。当日は、映像スタッフがいるんだけどお客さんはいなくて、まるでリハーサルのようなのに本番という不思議な感覚。それなりにテンション上げていきつつ、普段のライブよりは、ほどよく冷静になれる自分もいる。


F:そう。普段のライブだと、歓声の度合いによって自分のボルテージを調節したりする。今回はそれがないから、自分でテンションを調節しなきゃいけない。ノリちゃんが「テレビの音楽番組みたいなもんじゃない?」って言ってたけど、テレビ番組というのは、わりと冷静に見せ方を考えて演奏するんだよ。でも、これはライブだから、もうちょっと盛り上がるタイプのステージ。


———アルバムを出してライブをする本来の流れは、配信でひとつ達成できたわけですね。


F:そうだね。オンラインではあったけれど、これでアルバムを出してライブをやるといういつもの流れが、F-BLOODとして形にできた感じ。


———今回使った配信のプラットフォーム「neo bridge」は、視聴者がコメントして気持ちを表現できるので、それも盛り上がりましたね。


F:俺たちはコメントをリアルタイムで見ることができていないから、その場では、いまいちピンと来ていなかったんだけどね(笑)。


———みんなで一緒に観ている感覚を共有できたのが大きかったと思います。お二人への声援だけでなく、コロナの状況について「みんなで頑張ろう」と励まし合っていたりもして。


マネージャー:すごいコメントの量で、ありがたかったです。ただ、コメントは、打ち込んで表示されるまで少し時間差があるので、慣れていない方や通信状況が遅い方の中には、何度も送信してしまっていたケースもありました。次回やる時があれば、さらに使い方にも慣れて楽しんでいただけると思います。


F:終わってからノリちゃんと、あとヒロミも来てくれて4人で焼肉屋行ったんだけど、2〜3杯飲んだらべろべろ。驚くほど疲れが出て、バタンと寝た。普段のライブとは違う気の遣い方をしていたんだろうね。


N:あー、そうね。俺も同じような感じだったと思いますよ。


F:しかも尚之は休みなく、サックスからギターから歌から大忙しだったしな。


N:「えっと、次は何を持つんだっけ?」みたいな状態でしたね、ずっと(笑)。


———ゲストの木梨憲武さんの登場が、また最高でした。


F:ノリちゃんが来てくれたのは、本当にありがたかった。普通のミュージシャンやアーティストにはちょっと出せない面白さがあったよね。ノリちゃんは朝6時にTBSのラジオ番組をやっていて、そこで「俺、今日F-BLOODのライブ行く」って公言してるわけ(笑)。来た時もインスタの自分の番組で生配信してたし。


N:本当に多才な人ですよね。ノリちゃんも、コロナで個展が中止になってしまったらしい。今は音楽にハマっていて、もう次のアルバムに向けて自主的に制作を進めているらしいですね。


F:お互い、一緒にやれてよかったな。