F’s RECIPE 第33回 ー ハーブティー

フミヤ自身による簡単で美味しいレシピをご紹介する、お料理コーナー 「F’s RECIPE」。
「最初から何を作ると決めるのではなく、旬の食材や、手元にある食材で作るプロセスをレシピにしてみた。

行き当たりばったりレシピ!」という、まさに料理上手なフミヤならではのコーナー。
ぜひ、あなたも作ってみてくださいね!

  ハーブティー

初夏から夏にかけて、我が家のベランダはハーブ園になる。20種類くらいのハーブが萌えるように緑葉を広げ、料理を作るたびに適当に摘んでは使うので、この時期の料理は見た目も香りも華やかになる。フレッシュのまま使ったり、乾燥させたりオリーブオイルに漬けたり、花が咲けば小さな花瓶に生けたりもする。ハーブが元気な季節は私生活が緑に包まれ、潤いを感じる。この子たちはひとつずつ買い揃えたわけではない。ネットで寄せ植えハーブセットを購入したら、毎月数種類のハーブが送られてきた。小さな苗をひとつずつ鉢に植え替え、放っておいたらこんなことになった(笑)。実にいい子たちで、この時期はいくらでもグングン伸びて「もっと摘んで!」と言わんばかりに次から次へと葉をつける。「今日は君ね! 次は君ね!」みたいに順番に摘む。

料理だけでは使い切れないので、よくハーブティーにしている。その日の気分で数種類の葉を摘む。今日のハーブティーは、レモングラス、レモンタイム、レモンバーム、スペアミントやモヒートミントなどミント数種。ハーブといっても、ハーブティーにするには香りや味に向き不向きがある。必ず入れるものはレモングラスとミントで、あとは適当に。

作り方はティーポットにハーブを入れ、お湯を注ぎ4分待つ。ただそれだけ。なんとも身体に良さそうな爽やかな味と香り、身も心も浄化されるような美味しさ。ホテルのカフェで飲んだら1500円くらいはしそうな高級感。冷まして氷を入れ、アイスにしても美味しい。

ハーブを育ててみると、生育に強い・弱いの差が出てくる。ミントとレモングラスは強い。他のハーブが枯れても、この2つは生き残る。ディルは何度も枯らしたが、今回ようやく大きくなった。毎日植物の生命と向き合うというのも何気に楽しい。天気のいい朝に籠とハサミを持ってハーブを摘んでいると、なんとも幸せな気持ちになる。幸せというのは、こんな些細な瞬間にふわっとじわっと感じるものだ。

まだ夏はこれから。今からこの子らを植えても遅くはないよ!