Fumiya’s Favorite ー 1杯の日本酒

「いいと感じたものは、FFメンバーとシェアしたい」。
そんなスタンスで、フミヤのおすすめ&お気に入りをご紹介するコーナー。
今回フミヤのアンテナがビビッととらえたのは、こちらです!

●1杯の日本酒

最近覚えた酒の飲み方がある。“1杯の日本酒をチビチビと啜る”というものだ。
Special LoveSongツアーの途中で体調を崩し、コンサートを3本も延期させてしまった。そもそも酒量は昔よりだいぶ減っているのだが、さすがにその時は2週間くらい禁酒をした。2週間も酒を抜くと、体調の回復もそれなりに早い。さらに毎日の目覚めが良く、爽快な朝を迎えることができた。

体調が戻ると、やはり酒が恋しくなってくる。晩ご飯の時に酒がないのは少々寂しい。しかし、ここで調子に乗ってはいけないので、コンサートの前日は酒を控えている。

これを機に酒好きとして考えたのが、どうやったらお酒を控えられるのか? 何杯も飲まないようにするにはどうすればいいか? 自分なりの結論が、“1杯の日本酒をチビチビ”である。1杯と言っても、お猪口ではなくコップ1杯(笑)。要は、冷酒を1合くらいである。

実はこれまで、数ある酒の中で日本酒はあまり飲んでこなかった。味は好きなのだが、すぐに酔って眠くなってしまうのだ。得意な酒は人によって違うと思うが、自分の場合、醸造酒は比較的すぐ顔が赤くなり、眠気が出る傾向にある。
酒には、醸造酒と蒸留酒がある。醸造酒(発酵酒)は樽などで発酵させて作られたアルコールで、日本酒やワインなど。アルコール度数は低めで、水などで割ることなく、そのまま飲むものが多い。蒸留酒は、醸造酒を蒸留して作ったアルコール、焼酎やウイスキーなど。アルコール度数が高めで、水やソーダなどで割って飲むことが多い。

食事の時に1杯だけで終わらせることができる、という点で考えると日本酒しかない。なぜならチビチビ飲めるから!
私の場合、焼酎もハイボールもワインもクイクイ飲んでしまうので、1杯で終わることはまずない。ところが日本酒は、つまみを楽しみつつチビチビ飲むことができるのだ。それに合う食事となると必然的に和食にはなってしまうが、イタリアンやフレンチを食べながらワインをチビチビなんて無理だからしょうがない。
コツは、料理を口に入れた時だけチビチビやること。料理を口に運ばない間は、なるべく水を飲む。これだと少なくて済むのだ。そもそも日本酒には弱いので、少量でそれなりに気持ちよく酔える。
1合の日本酒を大切にチビチビやる程度なら、寝るまでにはアルコールもほぼ体から排出されてしまって、完全にしらふ状態。もちろん翌朝の目覚めも爽快だ。

日本酒はここ数年、ワインや焼酎やウイスキーに押され気味だったが、最近は完全に盛り返している。外国人にも大人気だ。どんなに高級なものでもワインのような値段はしない。ボトルで頼む必要もないから、好きなチョイスで数種類を飲める。カロリーと糖質はやや高めだが、純米酒なら体に優しい。アルコール度数も高過ぎないし、ワインのように防腐剤も入っていない。それに、何よりフレッシュなのだ。他の酒のように何年も貯蔵できないので、出荷されたら1年以内に飲んだ方がいい。今後、日本酒ブームはさらに広がるだろう。友人の中田英寿君も、世界に日本酒の美味さと魅力をもっと広めようと日々頑張っている。

お酒が好きで、ちょっとだけ飲みたい人には、私のように“1杯の日本酒チビチビ”をお勧めしたい。でもまぁ、もともと日本酒がお酒の中で一番好き!という人はグイグイいきたいだろうから、はなから無理な話かも……。