彩事季 – 気の遠くなる話

気の遠くなる話

ふと、宇宙のことを調べてみたくなった。
自分は東京という街に住んでいる。地図や地球儀、Googleマップは見たことがあるので、自分が地球上のどこにいるのかは分かっている。でも、広い宇宙の中でどの辺りにいるのか?と考えると、今ひとつピンと来ない。今時、インターネットで検索していけば、宇宙の中における位置が大体分かるのではないだろうか。

まず、我々は「地球」という星の上にいる。地球には毎日、昼と夜が訪れる。ご存知の通り「自転」しているからだ。地軸を中心に、赤道1周およそ4万kmを24時間かけて回っている。時速にして約1,666km。
そして地球は、太陽の周りを1年かけて1周「公転」する。スピードは時速約11万kmで、その1年の間に日本では四季が巡る。

さらに、地球を含む太陽系の惑星や衛星(太陽・地球・月・火星・水星・木星・金星・土星……)は、時速約80万kmで、銀河系を1周している。

銀河系は円盤型に渦を巻いた形で、中心の厚さが約1万5千光年、渦の直径は約10万光年。1光年は秒速30万kmで飛ぶ光が1年で進む距離のことで、約9兆5千億km。ということは、銀河の直径は9兆5千億km×10万ということになる。

単位がどんどん凄くなって、頭がクラクラしてくる!

その銀河の中には、約2千億個もの星が存在しているらしい。銀河系の中において、我々のいる太陽系は、やや外周寄りに位置している。銀河系の渦にはそれぞれに名称があって、太陽系は、いて座腕とペルセウス座腕の間に挟まれた、小さなオリオン座腕の端っこに存在している。私には特別な愛着が感じられる、オリオン座だ!

そして、太陽系は約2億3千万年もかけて銀河系を1周しているという。
我々の1日は何気なく過ぎていくが、実はものすごいスピードで動いている“銀河系の中の、太陽系の中の、地球”で生活しているのだ。

さぁ、ここからさらに広がってゆくので、しっかり想像しながら読んでくださいね!

現代の宇宙物理学では、我々のいる銀河系と同じように数千億の星を持った銀河が、なんと!約2兆個以上あると言われている。そのすべてが、銀河系・太陽系・地球と同じように自転や公転をしながら動いている。

我々のいる“天の川銀河”は、周りにある他の銀河とともに銀河群(規模は約数百万光年)となり、さらに銀河群が集まったものが銀河スーパーシステム(約数千万光年)となり、さらにそれが集まって銀河ヒューパーシステム(約数億光年)となり、さらにその集合体が「超銀河複合体」なるものを形成しているらしい。

宇宙はとてつもなく壮大だが、町が集まって市になり、さらに県や国になるのと同じようなことが、相似形で大規模に起きているだけのような感じもする。途方もない大きな宇宙のエネルギーが、宇宙全体を時計のギアのように回転させているんだなぁ。ハァ~~~。気の遠くなるような話でしたね!

少しは自分の今いる場所と状況が分かればと思って調べ始めたのに、日本→地球→太陽系→銀河系→→→全部グルグル回ってる! 分かったような、分からないような……。
でも、あなたの脳も壮大な宇宙を想像できたはず。ということは今、あなたの脳の中に宇宙がすっぽり入ってしまいましたね。脳がクルクル回ってるでしょう? もうクルクルパーって感じ?(笑) でも大丈夫。人間の脳と心も、宇宙と同じく無限なのだ。

とにかく、壮大な宇宙の中に、自分という小さな存在が「今」を生きているのは間違いない。この命が、いかに奇跡的で大切なものであることか。あなたも私も「生きる」という意志のエネルギーであり、大きな宇宙のエネルギーの一部なのだろう。
宇宙規模の時間と距離で考えると、我々の肉体が生きているのは一瞬でしかない。それが今、同じ時代に、すぐ近くと言える距離感で生きているのだ。とてつもなく広い宇宙の中でお互いの魂が巡り合えたことは、奇跡と縁の賜物ですね。