フミヤノカケラ

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会報&配信連動型Q&Aコーナー「フミヤノカケラ」。
メールでお送りいただいたフミヤへの質問の中から、FF限定YouTube配信中に生回答。会報ではその要約と、さらに編集部で追加取材したものを合わせて掲載しています。
さまざまな角度から投げかけられる質問と、今のフミヤによる答え。その「カケラ」が集まると“人間・藤井フミヤ”の全体像が見えてくるかも!

●今回のツアー中ずっと我慢していたことで、ツアーが終わったらこれやるって決めてることはありますか?(FF-057386 YOSHIKO TAKEMORI)

F:ツアーが終わったので、酒は解禁して毎日飲んでますね(笑)。もちろん飲み過ぎてはいないけど。タバコは今も吸ってない。ツアー中やりたくてもできなかったことといえば、家の片付けかな。別にすごく散らかってるわけじゃないけど、気力も暇もなかったから、気になっている箇所をこれから片付けたいとは思っています。あとは国内旅行かな。日本には、いいところがいっぱいあるから。

●フミヤさんが思う『可愛い女性』とはどんな女性ですか? また、FFのことを『可愛いなぁ』と感じる時はありますか? それはどんな時ですか?(FF-004896 AKI HAGIWARA)

F:FFのみんなのことは、そりゃ結構あるよ。例えばコンサートに来てくれる前に美容室行くとか、ネイルをちゃんとするとか、何キロダイエットするとか言ってるじゃん。あとはツアーTシャツを自分でカスタマイズしてたり。そうやってコンサートに向けて準備してくれていること自体、可愛いなぁと思う。あと、女性としてという意味では、昔ながらの言い方になっちゃうけど「愛嬌」ということに尽きますね。おしとやかであろうが強かろうが、どんなタイプでも愛嬌を持つことはできるんじゃないかと思います。ポジティブであることも愛嬌のひとつ。

●フミヤさんは、旅行の計画を立てるのは好きですか? 計画立てる派と行き当たりばったり派があるとしたら、どちらでしょう? 私は計画を立てる派で、行くなら観たいし、目的地の美味しい食べ物は欠かせません。予定通りに行かないことは、しょーがないやで楽しむことにしています。(FF-020846 YOKO NIIYA)

F:行き先によります。リゾート地とかなら、何も決めずボーッとしていたい時もあるだろうし、目的があるなら調べるだろうし。基本的には、事前に周辺情報をざっとチェックはするけれど、細かい計画などは立てない方です。ただ、夕食の店だけはちゃんと調べたり予約したりしておく。昼はうどん屋とかにふらっと入るのでもいいけれど、夕食はせっかくの旅で美味しいものが食べられないと嫌だから。あとは目的地だけでなく、道中で列車に乗るとか弁当を買うといった過程も楽しめる方です。

●私達FFをこんなに幸せに、そして大切にしてくれるフミヤさん。安心できる幸せな家庭あってのことだと思うのですが…お家の中で、お気に入りの場所はどこですか? きっと広いから何ヶ所もあるのかも?(FF-084736 MACHI HIGASHINO)

F:リビングに俺が座る一人掛けのカウチがあって、家でのんびりしている時はそこに座って過ごしていることが多いですね。そこからテレビや映画も見るし、本を読んだりコーヒー飲んだりもします。もちろん家族の誰が座ってもいいんだけど、ほぼ俺専用みたいになっています。もうひとつはベランダ。その2ヶ所がお気に入りの場所ですね。

<2024/4/4配信より抜粋>

●40周年ツアーで約35年ぶりにフミヤくんに会いに行きました。一気にあの頃に戻ることができて、体も自然に動き出しました。そんなファンが私以外にもきっといると思います。そんな子たちにぜひ一言お願いします。(FF-089335 HIROKO TANABE)

F:お互いにずいぶん見た目も変わったろうけど、そうなると同窓会だよな。だから言うことといえば「元気だった?」。(ツアーで)久しぶりに見たっていう感じだろうから、俺は近所の商店……例えば喫茶店のマスターかなんかで。バス停に行く途中で窓ガラスから見て「あ、元気かなぁ、あいつ」「同窓生、元気でやってるかなぁ?」みたいな。それで久しぶりに喫茶店のドア開けて、カランカランカラーン「覚えてる? ヒロコだよ」「おお、ヒロコか!」。そんな感じかもしれないね(笑)。ま、とにかく「元気だった?」っていうことです。

●ツアーグッズとファンクラブ限定グッズをいつも楽しみにしています。このグッズは良かったなと思った物、想像以上に好評だった物はどれですか? 今回のアクスタ、テンション爆上がりでした。欲を言うとフェビル君のアクスタとぬいぐるみも欲しいです。(FF-018314 CHIHO UKAI)

F:アクスタは……こんな60にもなろうっておっさんがだよ、何がアクスタだと思ったんだけど(笑)。「ま、出してみるか、記念だし」みたいな感じでやってみました。そしたら意外とみんな、ガチャガチャでいっぱい買うみたいな感じで買っていただきました。最近あんまりフェビル使わないですね。ま、時々は登場します。あの時代に自分のキャラクターを考えるってこと自体が早過ぎたね。もっと言えば、自分のマーク(FFマーク)を考えたからね。たぶん日本のアーティストで最初だったと思いますよ。今では普通にいっぱいいますけど。あんまり堂々と「FUMIYA FUJII」と入れたくないタイプなんですよ。時々コソッと入れたりしますけど。意外と売れた物は、昔、久留米絣のポーチを作ったことがあって。当時流行ってたガイコツ柄を織ってもらったら全然ガイコツじゃなくて、しょうがないからオバケって名前にしちゃえ!ってポーチ作ったら、馬鹿みたいに売れちゃって。そういう「これが売れるんだ?!」みたいな物もあります(笑)。ちなみに俺もツアー中、バッグの中にポーチとかトラベルバッグとか、グッズが5〜6点は入ってます。

●2012.10.31の楽屋ご招待に当選しフミヤさんとお話させていただいた時に、グッズのパーカー(茶のチェーン刺繍)を見て「随分着込んでるね~」と言われ「ボロボロなんです」と返事をすると、「いいんだよ、ボロボロになっても」と言われたことが嬉しくて、そこからグッズをいっぱい使うようになりました。フミヤさんはボロボロになるほど気に入って使うアイテムはありますか?(FF-060934 KANAE FUJII)

F:茶色のチェーン刺繍、おお、いろんなとこに刺繍のね! あれも考えたのよ。(両手で親指と人差し指を合わせて四角を作って)刺繍がこれぐらいの範囲しかダメで、でも何ヶ所かできるって言われたんでいろんなところに入れた。工夫があるんですよ。なるべく高くならないように、しかも可愛く。いいんだよ、ボロボロになるまで着て。ちょっと前流行ったパーカーなんて、わざわざダメージパーカーとか売ってたからね。俺だっていまだにダメージパーカー着るもん。破れてもまた縫って着てください。自分がボロボロになるまで使うアイテムは……今使ってるのはPOP★STARのポーチかな。コンピューターと携帯の電源系を入れて使ってますね。でも下のビニール部分が劣化して剥がれてきたんで、そろそろ替え時かなと。

●フミヤさんが今まで観た洋画1位、邦画1位を教えてください。(FF-009844 YUKO FUKUOKA)

F:洋画は、回数で言えば一番観たのは「ブレードランナー」かな。あれは画期的だったんだよ。今はCGいっぱいあるから何とも思わないかもしれないけど、当時、混沌とした未来の世界観っていうのは、あれが根本。リドリー・スコットが監督なんですけど、新宿の歌舞伎町にイメージを得てるんだよね。あと川崎あたりの煙突とか。邦画は、やっぱ黒澤映画のモノクロのやつですかね。「七人の侍」「蜘蛛巣城」とかね。「隠し砦の三悪人」がすごい好きで。でも今観るとちょっと長いんだよね、現代人としては。昔の映画って、黒澤映画ぐらいになると途中で休憩が入るんだよ。例えば山を登るシーンがあるんだけど、今の感じで言うと「長すぎない? このシーン」とか。でもやっぱりすごいですね、CGもない時代に。最近で言えば、「ゴジラ-1.0」は素晴らしかった。ゴジラファンから言わせりゃ、山崎監督ありがとう!って。「ALWAYS 三丁目の夕日」とか「永遠の0」が全部活きてるんですよ。そしてアカデミー賞。スピルバーグが3回観に行ったらしいからね。ゴジラであんな泣いたの初めて。

●フミヤくんは今までいろんな方に会われてきたかと思いますが、まだ会えてないけど、会ってみたいって方はいますか。(FF-085114 SAMIKO OKIYOSHI)

F:亡くなった方だったら、鳥山明さん。本当に日本の宝でしたね。(世界での)日本の漫画ブーム、アニメーションブームになったのは鳥山明の「ドラゴンボール」と、「キャプテン翼」(高橋陽一さん)ですよ。会ってみたい人……(宮崎)駿さんとかね。ジブリが流行る前から宮崎駿ファンで、「ルパン三世 カリオストロの城」も当時リアルタイムで映画館で観に行ってますから。会っても、緊張して何を聞いていいのか分からないですね。「サインください」って言って終わるかも。

●ある日突然、10年来の上司を好きになってしまいました。今まで顔を合わせても何とも思っていなかったのに、ふと向けられた笑顔に恋に落ちてしまいました。50歳を過ぎて、もちろんどうこうなるわけにはいかないのですが、まさに”恋するPOWER”で、頼まれた仕事は全力でするように。フミヤ君は、いつも顔を合わせている人を突然好きになったことはありますか?(FF-088654 YASUKO KAWAI)

F:ほう、10年そこにいた人!「どうこうなるわけにはいかないのですが」……そうかぁ?(ニヤリ)いつも顔を合わせてる人を突然好きになったこと……この歳になるとなかなかないような。でも芸能人とかを、何かをきっかけに好きになることはあるね。俺に対してそういうことが起きることもある。「初めてコンサート行って、初めてファンクラブ入りました」みたいな。えっ俺もう40年ぐらいいるんだけど、なんで急に?みたいな(笑)。(この上司の場合)なんかちょっと優しいことをしてもらったとか、重い荷物持ってもらったとか、そういうことかもしれないし。

●10歳の息子と一緒にF会を楽しみにしています。彼からの質問です。10歳の頃、フミヤさんは何が好きでしたか?やっておけばよかったと思う事はありますか?(FF-083784 JUNKO SHIMAOKA)

F:(画面に向かって手を振る)息子よ! 君の未来はまだいっっっぱいあるからね。何になってもいいんだよ。あっち行こうが、こっち行こうが。アメリカ行こうが、フランス行こうが、宇宙行こうが。10歳の頃……小学校4〜5年生くらい。娯楽といえば俺たちの時代、漫画とかテレビだね。あと自転車が好きだったと思う。俺たちの頃、ちっちゃい子供用の自転車はなかったのよ。4・5年くらいから、今の大人の乗ってるぐらいのやつ。遊ぶ範囲が隣町ぐらいまで行っちゃうもんね。隣町の駄菓子屋、全然見たことがないメンコとか売ってんのよ。メンコとかなぁ(笑)。それ見て「うわ、隣の方が都会だ!」とか思っちゃったりして。あんま変わんないんだけどね(笑)。やっておけばよかったと思うのは、運動がもうちょっとできたらよかった。小学校の時って運動ができる方がちょっと自信になったりするんだよね。中学になるとまったく関係ない。あと、面白い本に出会ってみたかった。漫画ばっか読んでたからな。あとはもう、なんでもいっぱい食べて元気に遊んでください。遊んで学ぶ。勉強も、少しはしないとパパママは怒るから。勉強……もう少ししとけばよかったかな、と思ってます(笑)。

●二十歳になった大学生の息子がおしゃれに無頓着すぎて困っています。これは彼女もできないだろうな~、結婚も無理かな~と思っていたら、なんと最近彼女ができたみたいです。しかもお相手はフランス人! すぐにフラれないようにおしゃれになってほしい、せめて身だしなみには気を遣ってほしいと思うのですが、どうしたらおしゃれに目覚めてもらえると思いますか?(FF-062594 KAORI IJICHI)

F:いや、外国人の場合は逆に、そんなにファッションとか関係ないんじゃないかな。人間を見ると思うよ。清潔だったらいいと思う。あとね、いろんな物を着るより同じブランドでいい。簡単に言えばユニクロでいいってことよ。ユニクロ同士合わせればいいし、奇抜なデザインがないから清潔でちゃんとしてるように見えるし、普通に若者が着るようなパーカーとか幅の広いパンツも細いのもある。それに安い! だから洋服に金かける分、デートに使え! 洋服に金使わなくていい。全然、全身ユニクロでOK。「なんでユニクロばっかり着てるの?」って彼女に言われたら、「君とのデートにお金使うためだよ」って言えばいい。キャー!みたいな(笑)。ね、それでいい。

●お名前の由来を教えて頂けるのならぜひお願いします! どなたがつけてくださったのかも知りたいです。因みに私は1970年の大阪万博の年に生まれたので、万博の〝万〟が付いています。フミヤさんに出逢う運命で生まれて良かったです!(FF-008234 MAKIKO YOSHITAKE)

F:今は芸名っていうかカタカナになりましたけど、元々は漢字で「郁(いく)・弥(や)」。これは親父に聞いたんですけど、「郁」っていう漢字を付けたかったらしいです。それで「ふみ」と読ませたかったらしいです。何だったんだろうね、そっから先は言わないの。好きな女でもいたのかな(笑)。この「郁」で「ふみこ」っていう子に会ったことはある。こないだレストランのシェフが「郁弥さんの漢字と同じです。それは若い頃からの自慢の一つでした」って言ってた。子供の頃、必ず学校の出席で「藤井……藤井……いくや君」って言われて、「ふみやです」って言わなきゃいけないのが面倒くさいとは思ってましたけど。

●私はフミヤ君の”全部”が大好きで大好きでたまらないのですが、特にその声が好きなんです。透き通った歌声に、一瞬でフミヤワールドに引き込まれて魔法にかけられてしまいます。フミヤ君の歌を聴いていれば、どんな事があっても頑張れます! 生きて行けます! 自分の声は好きですか?(FF-059485 YOSHIKO HYAKUTAKE)

F:そりゃそうさ、歌手なんだからね。俺の場合、歌で持っていかないと。自分の声が好きというか、今となってはこれが俺なんで。小学校3〜4年生ぐらいの時に、親戚の兄ちゃんがテープレコーダーを買ったのよ。それでマイクに向かって尚之と喋る。「月光仮面」か分かんないけど、アニメの主題歌みたいなの歌った。それで生まれて初めて自分の録音された声を聞いて、変な声と思ったんだよね。今でもラジオの自分の声を聞くと違和感がある。でも嬉しかったのはオーケストラをやってる時、コンマス(コンサートマスター)の女性に「フミヤさんの声はストラディヴァリウスですね」って言われた。そういう最高の褒め言葉をいただいたことがあります。大事にしたいと思ってます。

●ライブの時も、先日の青森ロケの時も、F-BLOODのやりとりは心地いいほど自然で、息もぴったり。ずっといい関係性を保っておられるんだなと感じました。うちの兄妹は仲が悪いので、本当に羨ましいです。ずばり、フミヤさんにとって弟尚之さんはどんな存在ですか? 一緒に曲作りをしている時に意見が食い違う事などありますか? デビューしてから今まで、お二人の関係性に変化などありましたか?(FF-086224 YUKIKO FUKADA)

F:尚之は頑固なんですよ。曲作りをして「もうちょっとサビをこういう風にしようよ」とか言っても、なかなか変えない。俺は別に頑固じゃない。折れますよ、普通に(笑)。ユキコがいくつかわかんないけど、現段階で(兄妹)仲悪いんだったら、そこまで仲良くはならないかもしれないね。例えば藤井兄弟、家族の思い出は尚之と俺しか知らない。どっちかが死ぬと、残された方が寂しいと思う。普通、就職とかするとバラバラになるし、だいたい違う土地に住む。会うのはだいたい盆正月、冠婚葬祭くらい。それがF-BLOODっていうユニットで解散もないわけだから、死ぬまで一緒にいるんですよ。兄弟で仕事して、地方行ったら酒飲んで飯食ったりする。ありがたい職業についたもんだなと思うね。助け合って生きてるからね。お前が作曲、俺が作詞。俺がメインボーカル、お前がギター、コーラス、みたいな。なんかよかったなぁと。(上を仰いて手を合わせて)ありがとうございました、という風には思ってます。